元気になれる食べもの|魂と身体を整える食事法
食べものには「エネルギー」が宿っています。私たちが口にするものは、ただの栄養ではなく、そこに込められた気や波動が、身体と魂に影響を与えます。
では、どのような食べものが、私たちに元気を与えてくれるのでしょうか?神道的な視点も交えながら、エネルギーの高い食べものは何かお伝えしていきます。
生命力がある食べもの
旬の食材
春の旬の食材には、その時期に必要なエネルギーがたっぷり詰まっています。
例えば、冬の間に眠っていた生命が力強く芽吹く春には、山菜が持つ苦味が、私たちの体を目覚めさせ、 活性化してくれると言われています。夏には、身体をクールダウンしてくれる瓜類。秋には、豊かな実りをもたらす穀物。そして、寒さ厳しい冬には、体を温めてくれる根菜類。このように、自然の摂理に沿った旬の食べものは、私たちの「気」を自然と整えてくれるのです。
特に春は、東洋医学でいう「肝(かん)」の気が高ぶりやすい季節です。そのため、なんだかイライラしやすくなったり、気持ちが不安定になりやすくなります。また、夜になかなか寝付けなかったり、途中で目が覚めてしまったりと、睡眠の悩みが出てくることもあるかもしれません。
そんな時こそ、ほろ苦い旬の山菜を味わってみてください。山菜の持つ苦味が、高ぶりすぎた肝の気を穏やかに整え、心と体を健康的にします。
土の力を宿す食べもの
大地に根を張る野菜や穀物は、地のエネルギーを豊富に含んでいます。例えば、玄米やごぼう、れんこんなどは、大地の気を吸収し、食べることで私たちの身体を安定させ、心を落ち着かせる働きがあります。
天の気を受ける食べもの
天日干しされたもの、自然の恵みを直接受けたものは、より高いエネルギーを宿します。例えば、天日塩や梅干し、干ししいたけなどは、陽の気を多く含み、私たちの活力を高めます。
神道の視点から見る食事の大切さ
できるだけ自然に近い状態のものをいただくことが、心身のエネルギーを整える鍵となります。
神饌(しんせん)の考え方
神前に供えられる神饌は、シンプルながらもエネルギーの高いものが選ばれます。米、塩、水、酒、海藻など、いずれも自然の力を宿し、私たちの魂を清める役割を果たします。
塩の浄化作用
塩は古来より邪気を払うものとして扱われてきました。料理に使うだけでなく、手にとって口に含むことで、内側から浄化される感覚を得ることができます。
「いただきます」と「ごちそうさま」
食事をいただく前後の言葉には、食べものへの感謝が込められています。この感謝の心が、食事のエネルギーをより良いものへと変えてくれます。
愛情がこもった食事の力
食事は、ただの栄養補給ではありません。そこに込められた「気」が、私たちの心と体に影響を与えます。
昔、私が働いていた職場は徹夜が頻繁にある仕事でした。長時間の仕事で疲れて帰ったときは、当然ご飯を作る気力もなく、いつもコンビニやスーパーのご飯で済ませていました。
そんな状況に見かねて、ある時にご飯を作ってもらったことがありました。おにぎりとお味噌汁だけでしたが、どんな食事よりも美味しかったんです。
疲れていたというのもあるかもしれませんが、本当に体に染み渡る美味しさでした。それは人の温かさがあるご飯でした。そういったご飯を食べると、言葉通り気力が湧くんですよね。体がすごく楽になる、軽くなるという経験をしました。
愛情のこもったご飯は、目に見えない「気」を宿し、それを食べることで私たちの内側からエネルギーが満たされるのです。
日常に取り入れるポイント
- 旬の食材を選ぶ
- 季節に合った食べものを意識し、その時期のエネルギーを取り入れましょう。
- 自然に近いものを食べる
- 加工されていない食材を選び、本来の力を感じながら食事を楽しむ。
- 感謝して食べる
- 「いただきます」「ごちそうさま」を大切にし、食べものへの敬意を持つことで、より良いエネルギーを取り入れることができます。
体と魂までも満たす食事
食べものは、私たちの身体だけでなく、魂にも影響を与えます。エネルギーの高い食材を選び、感謝の気持ちを持って食べることで、心身ともに調和のとれた状態を保つことができます。
そして何よりも、大切なのは「愛情」。
愛情のこもった食事は、身体だけでなく魂までも満たしてくれます。日々の食事を通じて、エネルギーを整え、健やかで活力あふれる毎日を送りましょう。