笑うと運が良くなる理由とは?神道と民俗が教える開運の力と実体験
「笑う角には福来たる」
誰もが一度は聞いたことがあるこの言葉。実はこれ、単なることわざではなく、古くから日本の神事や生活文化に根ざした「開運の知恵」なのです。
この記事では「笑うことがなぜ開運に繋がるのか」を、神道・民俗・個人の体験を通して深掘りしていきます。
神様と「笑い」の深い関係|神道の視点から
神様は「宴」と「笑い」が大好き
神道では、神様と人が共に楽しむ「直会(なおらい)」という儀式があります。これは、神事の後に神様と一緒に食事をいただく大切な時間です。神様が喜ぶのは「真心」と「楽しさ」だとされています。
実際、「古事記」には天岩戸(あまのいわと)神話の中で、アメノウズメノミコトが踊り、笑い、賑やかにしたことでアマテラス大神が岩戸から出てきたという話があります。
民俗から見る「笑いと福」のつながり
笑いは「空気を変える」民俗的な力
日本各地の祭りを見ても、笑いは欠かせません。
例えば、東北の「ナマハゲ」も子供には怖くて恐ろしいものですが、大人には笑いを生み出す側面もあります。
また、新年のお祭りでは、獅子舞が子どもを「噛む」時にも、緊張がほどけたあとの笑い声が起こります。
これらは「笑いが邪気を払い、空気を軽くする」という、日本人の深い生活感を表しているものと言えるでしょう。
笑顔と開運のリアルな実感|筆者の体験から
実は私自身も「笑う角には福来る」を実感した一人です。
セッション業を始めた当初、なぜか周囲から「怒ってる?」と言われることが度々ありました。自分では全くそんなつもりはなくても、無意識に身構えてしまっていたのかもしれません。
今思えば、それは「防御反応」であり、どこかで他人を拒む姿勢になっていたのだと思います。
「怒ってる?」という声が度々にあったにも関わらず、「笑顔を意識する」ことはしていませんでした。その代わり「まず自分から声をかけてみる」という行動をとるようにしました。すると、お客様が自然と増えていったのです。
人と会話すれば、自然と笑みがこぼれるようになっていきます。正に「笑う角には福来る」だなっと実感した出来事でした。
自分の殻を少しゆるめ、相手を受け入れる“ゆとり”を生んだことで、まさに「福」がやってきたーーそんな感覚です。
開運の鍵は「笑顔」よりも「笑いの気」
「笑顔を作る」ことに疲れてしまう人も多い現代。
でも大切なのは、形ではなく「気」。つまりエネルギーです。
笑いの「気(エネルギー)」は、場の重さを払い、言葉では届かない部分に働きかけます。神道でも、言霊と同じように「気の質」が運気や縁を大きく左右すると考えられています。
今日から実践できる「笑い開運術」
ひとりごとにユーモアを
→ 独り言でも「ちょっと面白く」すると自分の波動が上がります。
お祭りや神社の行事に参加してみる
→ 神様の場には「笑いの波動」が満ちています。
人との会話で一つ笑いを添える
→ 笑いは「贈り物」。たった一言でも空気が変わります。
笑いは「祓い」であり「繋がり」
神道における「笑い」は、ただ楽しいだけのものではありません。
それは重苦しい「気」を祓い、神と人を繋ぐ橋渡しのような存在です。
笑うことは、神様とのご縁をひらき、日々の運を流れの良い方向へと導くものです。
もし、今あなたが何か詰まったような感じがするのなら、まずは少し肩の力を抜いて、笑ってみることから始めてみてください。
あなたの運気が嬉しい方向に転がる可能性があります。