「簡単な選択」はなぜ自分を苦しめるのか?魂を磨くための本当の選び方
人生において私たちは、幾度となく選択を迫られます。
仕事、人間関係、進路、暮らし方……そのどれもが、未来の自分を形作っていく大切な分岐点です。
しかし、そんな時つい選んでしまいがちな選択があります。
それが「安い」と「易い」という2つのやすさ。
金銭的に安い方を選ぶ。
努力が少なくて済む簡単な方を選ぶ。
一見、賢い判断に見えるかもしれません。
ですが、本当にそれが「魂の成長」につながる選択でしょうか?
今回は「簡単な選択は自分を苦しめる」という気づきをもとに、人生を深める選び方、神道の視点から魂の磨き方をお伝えします。
「2つのやすさ」に気づく
選択の場に立たされたとき、私たちは「損をしないように」「楽に済むように」と考えがちです。
- 安さ重視で物事を決める
- やり易さ重視で物事を決める
これは決して悪いことではありません。
ですが、こうした「安くて易しい選択」は、後々、自分の可能性を閉じ込め、成長を妨げる結果になることが多いのです。
それは、安さと易しさには「今だけ」のメリットになることが多いからです。
「未来の自分」にツケを回していないか、立ち止まって考えてみることが大切です。
「難しい方」が魂を磨く理由
敢えて困難な選択を選ぶ人がいます。
遠回りをしてでも、自分にとって未知の世界へ足を踏み入れる人たちです。
このような選択には、苦しみ、迷い、挫折がついてきます。
しかし、それと同時に、深い学びと喜び、魂の成長ももたらされます。
神道では、人生そのものが「魂を磨く修行の場」とされます。
神々の世界に通じる「正しき道(まことのミチ)」とは、
困難な現実に誠実に向き合い、内側を磨き続ける姿勢のこと。
安らぎは結果として訪れるものであり、それを目的として選ぶものではありません。
この視点から見れば、「簡単な方」を選ぶことは、神から与えられた成長の機会を自ら放棄することにもなりかねません。
あなたの「核(かく)」は何と言っているか?
「魂を磨く」うえで最も大切なのは、内なる声=核(かく)の声を聞くことです。
神道では魂は「直霊(なおひ)」と呼ばれ、真実にまっすぐな力を持つとされています。
この核は、表面的な「楽そう」「損しない」という声ではなく、もっと深いところから、あなたにこう問いかけてきます。
「本当にその選択で、おまえは良いのか?」
この問いかけを無視して簡単な道を選べば、どこかで必ず苦しみがやってきます。
逆に、少し厳しくとも魂の声に従った選択は、結果として人生を豊かに導いてくれるのです。
この核は、「もう一人の自分」とか「」ハイヤーセルフ」と呼ばれたりもします。
人生は「禊」であり「修行」である
神道では「禊(みそぎ)」という概念があります。
これは、汚れ(けがれ)を祓い、心身を清めて本来の魂の輝きを取り戻す行為です。
実は人生の選択そのものが、日々の「禊」でもあります。
厳しい選択、難しい判断、傷つく恐れのある一歩。
これらを避けずに向き合うことが、魂の曇りを拭い、清らかな心を取り戻す過程になるのです。
厳しい道を選ぶ人は、より多くの「禊」を経験する人。
つまり、それだけ神に近づく魂でもあるのです。
「人生ハードモード」で行こう
今「人生ハードモード」を選ぶ勇気を持てますか?
楽な道からは逃げ癖が育ちます。
厳しい道からは誇りと覚悟が育ちます。
どちらが「魂を磨く道」かは明白です。
安く、易しく済ませたいという欲を乗り越えれば、「今は苦しくても、未来の自分が誇れる選択」を選ぶことが結果として幸せを呼び込みます。
楽をするのは、長い目で見ても得策ではありません。敢えて、簡単ではない道を選ぶことも大切です。
それが、あなたの魂を強く、美しく輝かせます。
あなたの魂が、選択を知っている
「簡単な選択は、自分を苦しめる」
これは私自身の実感でもあります。
安い・易い道を選んだことで、後悔したことが何度もありました。
けれど、そのたびに、「難しくとも正直な道」を選んでいたらどうだったかと考えると、やはりあの時、もっと自分に誠実でありたかったと思うのです。
だからこそ、この記事を読んでいるあなたには知ってもらいたいのです。
魂を磨く人生は、いつからでも選び直せます。
選択のたびに「核」の声に耳を傾けることで、あなたの人生は確実に、強く、まっすぐに歩んでいけます。