石には霊力が宿る|天然石の力と正しい向き合い方
石は、古来より人々を魅了し続けてきました。
単なる自然物としてだけではなく、宝物としての価値を持ち、神聖なものとして崇められたり、権力の象徴として用いられてきたりと、多くの役割を果たしてきたのです。
どの時代でも、石には特別な想いが込められてきました。そして現代でも、多くの人々が石に魅力を感じるのは、とても自然なことと言えるでしょう。
パワーストーンという言葉への違和感
最近では「パワーストーン」という言葉が広まり、多くの人が石に興味を持つようになりました。
しかし、私はこの「パワーストーン」という言葉に少し違和感を覚えます。それよりも「天然石」という呼び方のほうが、石本来の自然な在り方を表しているように感じるからです。
確かに石には何かしらの力が宿っていると感じます。ですが、世に溢れる「この石は〇〇の効果があります」といった教科書的な説明には懐疑的です。石の性質や効果が完全に画一化されるものではないと考えているからです。
石にも個性がある
石をじっくりと見ていくと、一つひとつに個性があることに気づきます。
そのため、石を選ぶ際には、「なぜこの石に惹かれるのか」という視点が大切だと思います。ただ「力が欲しい」と求めるだけではなく、本当にその石に惹かれているのかを考えることが重要です。
石を持つことで変化が起きる人と、そうでない人の違いは、この「石を選ぶ意思」にあるのではないでしょうか。
日本の石と霊力
日本でも古くから、磐座(いわくら)と呼ばれる巨石や岩塊が神聖視されてきました。
それは単に大きいからではなく、そこに特別なエネルギーや神秘性を感じ取ったからです。
大きな岩だけでなく、小さな石にも霊力が宿ることは自然なことです。
その霊力は石そのものだけに宿るのではなく、人が石に向ける意思や想いによって生まれる部分もあるのではないでしょうか。
例えば、古代の日本人にとって翡翠(ひすい)は特別な意味を持つ石でした。
翡翠はその美しい色合いや質感から単なる装飾品としてだけでなく、霊的なお守りとしても大切にされてきました。
縄文時代から弥生時代にかけて、翡翠は玉(ぎょく)と呼ばれ、勾玉(まがたま)として加工され、身を守る護符や儀式の道具として用いられています。
翡翠が選ばれた理由のひとつは、その硬度と耐久性です。
永遠に変わらない強さを象徴し、人々の魂を守る石としての役割を果たしていたのでしょう。
また、翡翠が持つ深い緑色には癒しや調和の力があると考えられ、自然とのつながりを感じる象徴でもありました。
現代においても、翡翠は癒しや安定、調和をもたらす石として人気があります。
しかし、ただ「効果」を求めるのではなく、古代の人々がそうしたように、翡翠を手にするときは自分の意思や想いをしっかり込めることが大切です。
石の力と自分の意思が共鳴したとき、真の霊力が発揮されるのかもしれません。
石を迎える前に
石に霊力が宿るからといって、ただそれに頼るだけでは良い結果を生みません。
石を選ぶ際には、自分自身と向き合い、「なぜその石を手にしたいのか」をしっかりと考える必要があります。
石を心の拠り所にすることは良いことです。ただし、それが依存や執着に変わると、本来の目的を見失い、状況を悪化させることもあります。
世の中には目には見えないエネルギーが溢れています。良いエネルギーもあれば、悪いエネルギーも存在します。
石を迎えることで悪い影響を受けてしまうのは、本末転倒です。
石に意思を宿す
大切なのは、「力のある石を持ったから変わる」のではなく、「意思を持って石を迎えたから変わる」ということです。
石は、人が向き合う意思によって、その霊力を発揮するのです。
自分自身をしっかりと見つめ、心の準備が整ったとき、石はあなたの人生をサポートする存在となるでしょう。
石の霊力を感じ取る
直感力を鍛えることで、ご自身でも石に宿るエネルギーの感覚がわかるようになっていきます。
「もっと深く霊的な感覚を呼び起こしたい」という方に向けた個人講座もご用意しています。
興味がある方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。